コンサルって何するの?種類、職位、仕事内容、年収を比較してみた

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こんにちは、すゝめ(@susumeblog)です(^^)/

就活生や転職希望者にも人気のコンサル業界ですが、

正直、コンサル業界の違いがいまいち把握できていない。

という方も多いのではないでしょうか。

そこで、新卒で外資系コンサルティングファームに勤務経験のある筆者が

  • コンサルティングファームの種類を正確に把握したい方
  • 仕事内容、年収の違いについて把握しておきたい方

向けに、内部の実態を把握している筆者だからこそ語れるコンサル業界の実態について紹介したいと思います。

コンサルティングファームの種類は大きく3種類+機能特化型コンサル

様々な分類方法があると思いますが、縦軸にビジネスフローの抽象度、横軸に専門性をとった場合、上図のように大きく3種類+機能特化型コンサルに分類されます。

  1. 戦略コンサル
  2. 総合コンサル
  3. シンクタンク
  4. 機能特化型コンサル

戦略系コンサル

戦略コンサルでは、経営戦略や事業の拡大、撤退などの企業経営のトップに関わる意思決定を行います。 大企業の役員クラスを相手にすることも少なくなく、企業の舵取りをサポートする役割です。

抽象的で答えのない問いに対して、限られた情報を分析し、未来のシナリオを描く高度なスキルと重圧に耐えられる精神力が必要不可欠となってきます。

中途半端な覚悟で飛び込むと大変な苦労をします…

東大の上位層が当たり前のようにいる世界でも生きていける自信と気概がある方におすすめのコンサルです。

代表的な企業は以下の通りです。

  • マッキンゼー・アンド・カンパニー(マッキンゼー)
  • ボストン コンサルティング グループ(BCG)
  • ベイン・アンド・カンパニー(ベイン) 

総合系コンサル

総合コンサルは、戦略立案から業務改革、ITシステムの導入まで総合的に請け負うコンサルティングファームです。 総合コンサルの内部は、インダストリー(業界)とコンピテンシー(専門性)の軸で各ユニットが構成されています。

そのため例えば、ITシステムを専門に扱うユニットと財務会計のアドバイザリーを行うユニットでは、 同じ会社と言えどやっていることは全く異なります。

総合コンサルを志望する場合は、総合コンサルのどのユニットに所属をして何をしたいのかまでを明確にしていく必要があります。

また、Big4をはじめとする外資系コンサルは海外での知名度もあることから、海外経験が豊富な人材が多く集います。同僚の半分以上は流暢に英語を扱うと考えていただいて問題ありません。

また近年では、ますます海外案件のプロジェクトが増加しています。

英語の勉強法については「語学学習」記事でまとめているので、ぜひご覧ください。

代表的な企業は以下の通りです。

・デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)
・PwCコンサルティング(PwC)
・アクセンチュア 

シンクタンク

コンサルティングは主に経営課題や業務課題を解決することを目的としているのに対し、シンクタンクは主に調査業務を担います。

大学院を卒業した修士号保持者や理系の人材も多く、 膨大な情報を正確に分析する緻密さと忍耐力が必要な業界であるといえます。

また、公官庁等を相手にすることも多く純粋なコンサルティング業界と比較して比較的国内系の会社が優勢なのも特徴です。

代表的な企業は以下の通りです。

  • 野村総研
  • 三菱総研
  • 富士通総研

機能特化型コンサル

専門系コンサルはその名の通り、業務改革においてある特殊な分野を専門に業務を行うコンサルティング会社です。 ただし実態としては、総合コンサルの1ユニットとして存在していたり、別会社ではあるものの総合コンサルの子会社として存在していたりします。

M&A等を専門とするファイナンシャルアドバイザーや、会計基準に関する支援を専門とする財務会計アドバイザリーサービス、サイバーなどを専門とするサーバーアドバイザーなどが一例として挙げられます。

代表的な企業は以下の通りです。

  • KPMG FAS
  • デロイト トーマツ サイバー合同会社
  • 監査法人(アドバイザリー部門)

コンサルティングファーム内の職位と仕事内容、年収についてまとめてみた

コンサルティングファームの種類について整理できたところで、次に職位と仕事内容、年収について解説していきます。

コンサルティングファームでは、日本企業のように課長や部長などの用語は使われていません。

アソシエイト/アナリスト/ジュニアスタッフ

未経験者や新卒で入社した人はこの職位から勤務することになります。

職務内容基本的にはコンサルタントやシニアコンサルタント層のお手伝い。簡単な資料作成やリサーチ業務を行う。
年収400~500万円
在籍年数1~3年程度

コンサルタント/スタッフ

現場作業者としてマネージャーからの指示に基づいて、資料の作成やリサーチ業務を行います。また、時には問題解決手段の策定などにも携わります。

職務内容現場作業者。主にマネージャーの指示に基づき資料作成やリサーチ業務を行う。問題解決手段の策定
年収600~850万円
在籍年数2~5年程度

シニアコンサルタント/シニアスタッフ

マネージャーの右腕として、プロジェクト管理からタスク整理などのプロジェクトマネジメント業務も担いつつ、資料作成やリサーチを行い問題解決方法を具現化します。

シニアに上がるには特定の資格を有していることなどの条件が付されているファームも存在します。

職務内容マネージャーの指示を仰がずとも、期待を把握しプロジェクト管理業務を含めた業務遂行を行う
年収800~1,000万円
在籍年数2~10年程度

マネージャー/シニアマネージャー

マネージャー以上は管理職となります。

現場責任者として、プロジェクトの与実管理、スタッフの稼働管理や成果物の品質管理を行います。

一般的に、複数プロジェクトを同時に回していることが多く、同時に提案活動も行うため多忙になりがちな職位です。

職務内容プロジェクト与実管理、スタッフの稼働管理、成果物の品質管理、提案活動
年収1,000~2,000万円
在籍年数5~15年程度

パートナー/ディレクター

ファームの経営と対外的なプロジェクトの最終責任を負います。

また、対外的な営業活動も行います。

パートナーやディレクターになったからといって、安泰な世界ではなく、ユニットやチーム毎の売上などで常に競争にさらされています。そのため、朝から晩まで予定が埋まっているということも日常茶飯事です。

職務内容プロジェクトの現場責任者として、与実管理や稼働管理、作業指示。
提案活動と新規案件の獲得
年収1,500万円〜数億円
在籍年数解雇や降格されない限り在籍

コンサルの世界は甘くない

今回は実際に外資系コンサルティングファームに勤務していた筆者よりコンサル業界について解説しました。

スタッフ層は主に稼働率によって、マネージャー以上は主に売上額によって評価される冷徹で厳しい世界です。 実際にコンサルティングファーム内の流動性はとても激しく、毎月のように人が入れ替わりします。

ただし、自身の専門性を身に付けたい方や、ビジネススキルをいち早く向上させたい方にとっては魅力的な業界だと思います。

この記事がコンサルティング業界に興味を持つ読者の方にとって少しでも役に立てば幸いです。

では、また(^^)/

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